中小企業診断士が解説!一次試験科目免除の判断基準(メリデメ)

他資格を保有していることで中小企業診断士の一次試験の一部科目
を免除できる制度を紹介したいと思います。

免除できるのだったら免除した方がお得じゃんと考えてしまうのですが、
敢えて免除せずに高得点をとって他の科目をカバーするという戦略も考えられます。

免除するか? OR 免除せずに高得点を狙うか?

悩んでいる人も多いと思いますので、
中小企業診断士としての実体験を元に考えを述べたいと思います。

一次試験の科目免除制度って何?

一次試験には他資格を有し、かつ申請をすることで一部科目を免除できる制度があります。

免除申請できる科目と他資格の保有等による科目免除対象者の対応は下記の通りです。
※必ず受験年の「中小企業診断士 第1次試験案内・申込書」を確認してください。

①経済学・経済政策
・大学等の経済学の教授、准教授・旧助教授(通算3年以上)
・経済学博士
・公認会計士試験または旧公認会計士試験第2次試験において
 経済学を受験して合格した者
・不動産鑑定士、不動産鑑定士試験合格者、不動産鑑定士補、
 旧不動産鑑定士試験第2次試験合格者

②財務・会計
・公認会計士、公認会計士試験合格者、会計士補、会計士補となる有資格者
・税理士、税理士法第3条第1項第1号に規定する者(税理士試験合格者)、
 税理士法第3条第1項第2号に規定する者(税理士試験免除者)、
 税理士法第3条第1項第3号に規定する者(弁護士または弁護士となる資格を有する者)

③経営法務
・弁護士、司法試験合格者、旧司法試験第2次試験合格者

④経営情報システム
・技術士(情報工学部門登録者に限る)、情報工学部門に係る技術士となる資格を有する者
・次の区分の情報処理技術者試験合格者(IT ストラテジスト、システムアーキテクト、
 応用情報技術者、システムアナリスト、アプリケーションエンジニア、
 システム監査、プロジェクトマネージャ、ソフトウェア開発、第1種、
 情報処理システム監査、特種)

科目免除のメリット・デメリットは?

やはりメリット・デメリットを知った上で科目免除の実施を検討しますよね??
この節でしっかりそれを説明いたします。

●科目免除する場合
(メリット)
・その科目を勉強しなくてよくなるため他の科目に多くの時間を当てられる。
 反復的に過去問を学習していく際、科目数が少ないことはアドバンテージとなり得る。

(デメリット)
・その科目で高得点をとって苦手科目をカバーすることができなくなる。
 ※その科目に対して十分な知識があってもそれを試験で発揮できない

 例えば、経営情報システムで90点をとった場合、合格点に対して30点多い状態となる。
 そのため、下記のように60点を下回ってしまった科目をカバーすることができる。
 ※カバーする戦略への過信は禁物です!

 ・運営管理:50点→60点(+10点)
 ・経営法務:50点→60点(+10点)
 ・経済学・経済政策:50点→60点(+10点)

●科目免除しない場合
「科目免除する場合」とメリット・デメリットが逆になります。

(メリット)
・その科目で高得点をとって苦手科目をカバーすることができる
 具体例は上記の通り

(デメリット)
・その科目を勉強する時間が必要となる。
 この勉強に要する時間が人それぞれなので判断に迷うところです。

科目免除の判断基準①

ケースバイケースで科目免除の是非を考えます。

「持ち家 VS 借家」論争と同じように答えが一律で決まりません。
その人が置かれている状況を鑑みて自分で答えを出して下さい。

●免除しようとしている科目の勉強に時間がかからない場合
 ほとんど勉強することなくその科目の過去問で高得点がとれるのであれば、
 科目免除をしなくてもよいと思います。

●免除しようとしている科目の勉強に時間がかかってしまう場合
 下記に該当する場合、勉強時間が必要となってしまうため、
 科目免除をした方がよいと考えます。
 つまり、勉強のやり直しが発生してしまう場合は科目免除がお薦めです。

 ・他資格の取得時期が昔であるため忘れている部分が多く、
  かつ知識が陳腐化している
 ・免除しようとしている科目の時事性が高い
 ・他資格の当該科目と診断士の免除しようとしている科目の出題範囲が異なる

私は応用情報技術者試験を持っていたため、経営情報システムを
科目免除したのですが、その時の判断基準は下記の通りです。

・応用情報技術者試験の取得時期が4年前と少し時間があいていた
・ITの分野は日進月歩なため科目の時事性が高かったこと
・応用情報技術者試験と経営情報システムでは出題内容が異なる

経営情報システムで高得点を取るためには勉強時間を要すると判断

経営情報システムの科目免除申請

科目免除の判断基準②

一科目くらいであればアレコレ悩まず即免除するという考え方もあります。

どうしてそのように考えられるのでしょうか?

一科目免除しても残り六教科もあります。

六教科もあれば苦手科目を十分カバーできると思いませんか?

足切り(40点)のリスクもあるので、苦手が許されるのは最大二科目だと思います。
それ以上苦手科目がある場合は死ぬ気で勉強して下さい。

(余談)受験科目が少ないっていいことなの?

受験科目が少ないほど勉強が楽になって助かる〜

と思われる方もいると思います。

本当にそうでしょうか?

科目が少ないことは60点を下回ってしまった際に他の科目でカバーできなくなることを意味します。

仮に科目合格制度を使ってその年に受ける科目が二科目になったとします。
この二科目が両方とも難化してしまったらどうでしょうか?

苦手科目をカバーするとか言ってられなくなりますよね?
両方とも60点を下回ってしまう可能性さえあります。

(1)企業経営理論 難化
(2)経済学・経済政策 難化

だから、安直に一次試験の科目数が少ないほどいい
というわけではないことをご理解ください。

最後に

「一次試験、免除するか免除せずに高得点を狙うか」問題については受験生の悩みの種です。

筆者の見解を記載いたしましたので、ぜひご判断の参考にしていただければと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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