中小企業診断士が教える「中小企業経営・中小企業政策」の勉強/得点方法や予想問題の入手方法、一科目だけの単体授業(講座)も紹介!

そろそろ5月中旬になりますが、今年初めて中小企業診断士試験を受験される方は「中小企業経営・中小企業政策」の勉強を本格的に始めているのではないでしょうか。

情報系の資格、法律系の資格を色々勉強してきましたが、この「中小企業経営・中小企業政策」という科目の勉強方法はかなり特殊でした。

Yahoo!知恵袋で↓のような質問があることからも曲者の科目であることがわかります。

私は現在独学にて、本年度の中小企業診断士試験合格を目指し、市販の教科書などで勉強しているのですが、 中小企業経営・政策の科目の勉強法が分からず苦戦しております。 ご経験のある方、教えてください。よろしくおねがいします。

Yahoo!知恵袋の質問から引用

そこで今回の記事では「中小企業経営・中小企業政策」の勉強法を紹介したいと思います。

「中小企業経営・中小企業政策」とは?

まず、令和3年度中小企業診断士第1次試験案内におけるこの科目の設置目的をもとに「何を問う科目なのか?」を説明していきます。

端的に言うと以下を確認することが科目設置の目的となっています。

・中小企業経営:中小企業が置かれるマクロな環境って知っている?
・中小企業政策:中小企業の定義や中小企業をサポートする政策があることを知っている?

※ピンク色の文字が筆者のコメントです。

科目設置の目的(中小企業経営・中小企業政策)

中小企業診断士は、中小企業に対するコンサルタントとしての役割を期待されており、中小企業経営の特徴を踏まえて、経営分析や経営戦略の策定等の診断・助言を行う必要がある。そこで、企業経営の実態や各種統計等により、経済・産業における中小企業の役割や位置づけを理解するとともに、中小企業の経営特質や経営における大企業との相違を把握する必要がある。

→「中小企業経営・中小企業政策」は2つの小科目からなりますが、ここまでの説明が「中小企業経営」を指します。中小企業が置かれるマクロ環境や大企業との違いを把握した上で診断・助言を行いましょうという趣旨が述べられています。

また、創業や中小企業経営の診断・助言を行う際には、国や地方自治体等が講じている各種の政策を、成長ステージや経営課題に合わせて適切に活用することが有効である。このため、中小企業の経営や中小企業政策全般について、以下の内容を中心に知識を判定する。

→後段が「中小企業政策」の説明になります。国や地方自治体が行っている各種施策を理解し、診断先企業の状況に併せて適宜活用していくことが診断・助言を行う上で重要であることが述べられています。

次に同試験案内の試験内容を説明します。

端的に言うと中小企業経営では「中小企業に関連する統計情報」、中小企業政策では「中小企業に関連する法規・政策」の理解が問われます。

試験内容(中小企業経営・中小企業政策)

⑴ 中小企業経営
① 経済・産業における中小企業の役割、位置づけ
各種統計等にみる中小企業、産業構造と中小企業、大企業と中小企業、中小企業性業種、地域産業等
② 中小企業の経営特性と経営課題
各種統計にみる中小企業経営の特徴、中小企業経営の特質と課題(経営基盤、経営の多様性、中小企業の経営戦略、先進性と旧態性、経営資源、ビジネスシステム、産業集積、商店街、中小企業の成長 等)、業種・業態別経営特質と課題(製造業、卸売業、小売業、サービス業、
物流業、ベンチャー企業、下請企業、小規模企業 等)、中小企業の経営環境と経営革新(経済事情、経営環境の変化、国際化、金融、労働、環境・エネルギー、取引、経営革新への取り組み 等)、中小企業経営に係る最近の動向(情報技術の活用、ネットワーク、産学官連携、海外展開、創業、企業再生、知的財産権 等)

各種統計情報をもとづき「中小企業の役割、位置づけ」や「中小企業の経営特性と経営課題」を理解していることが求められます。

⑵ 中小企業政策
① 中小企業に関する法規と政策
中小企業関連法規、中小企業政策の体系と内容(経営サポート、金融サポート、財務サポート、商業・地域サポート、相談・情報提供)、中小企業支援事業の実施体制と政策、中小企業経営と施策活用
② 中小企業政策の役割と変遷

中小企業関連法規、中小企業政策そのものの内容・役割と変遷を理解していることが求められます。

「中小企業経営・中小企業政策」ではどう得点するか?

「中小企業経営・中小企業政策」ではどう得点するか?

過去問の再現性が高い「中小企業政策」で安定的に点をとって合計点を嵩上げします。
時事性が強く過去問の再現性が低い中小企業経営」には資格予備校の予想問題だけ勉強して、それが出題されたらラッキーぐらいな気持ちで挑みます。

「中小企業経営・中小企業政策」は二次試験では全く出題されないので、勉強時間を最小限に抑え及第点(60点)を狙いにいくのが得策です。

そのため、「この科目で高得点(70点以上)を狙いにいって他の科目をフォローしよう!」なんて考えは捨ててください!

「中小企業経営・中小企業政策」の勉強方法は?

「中小企業経営・中小企業政策」の勉強方法は?

上の回答の中で答えを述べてしまっていますが、下記のとおりです。

・中小企業経営:資格予備校の予想問題をメインとしたOUTPUT学習
→時事性が強く、過去問が再出題されないため、過去問を勉強してもあまり効果がない。
しかし、「中小企業白書」の内容はあまりに膨大で勉強に向かない…
となると、資格予備校の予想問題(答練や模試)が一番勉強に適していると思います

・中小企業政策:過去問をメインとしたOUTPUT学習
→過去問が再出題される傾向にあるため、他の科目同様過去問をメインにした勉強でOK!

資格予備校の予想問題(答練や模試)の入手方法は?

資格予備校の予想問題(答練や模試)の入手方法は?

資格予備校に通っている場合と独学の場合で回答が異なります。

・資格予備校に通っている場合
→資格予備校で答練や模試を受けることで予想問題を手に入れます。

※資格予備校に通っている場合、勉強方法は先生の指導に従ってください。

・独学の場合
→独学の場合、予想問題(答練や模試)を手に入れるのに苦労します。

独学では答練を受けられないため、模試を受けて予想問題を手に入れます。

 □TACの1次公開模試
  日程:会場受験(2021/5/29,30)、自宅受験(2021/5/31にTAC本社ビル必着)
  費用:会場受験・自宅受験ともに税込み6000円
  ※詳細は必ず公式HPを確認してください。
 □LECの1次ファイナル全国模試
  日程:会場受験(2021/6/5,6)、自宅受験(2021/6/4が提出締め切り)
  費用:会場受験・自宅受験ともに税込み5500円
  ※詳細は必ず公式HPを確認してください。
 □TBCの1次公開模擬試験
  一次試験はマーク試験なので自分で採点できますので、
  ②1次模試(採点なし)でよろしいかと思います。

  ※詳細は必ず公式HPを確認してください。

TBCの1次公開模擬試験の試験日程・受験料

他にも「中小企業診断士 模試」でググるとたくさん出てくるので調べて見てください。

個人的にはTACとLECの模試を受けて、そこで出題された「中小企業経営」の問題を復習していけばよいと思います。

資格予備校の答練の問題があればベターですが、
答練を受けられない独学の場合は模試を複数受けることでカバーすることもできます!

一科目だけの単体授業(講座)

中小企業経営・政策だけでも予備校の授業を受けられないの?単体授業はある?

大手スクールでは全教科パックになって販売されているように思えますが、一部のスクールでは一次試験科目の講座がバラで販売されていることもあります。

●EBA中小企業診断士スクール:【1次】中小企業経営・政策
 ※このスクールの運営者の江口先生は元TACの有名講師ですので信頼できます!

「中小企業経営」は時事問題が出されるため、
中々市販の参考書を使った独学での勉強が難しいと思います。

単体授業(講座)であれば受講料も高くならないので、
独学の方でもこの科目だけは講座をとってみてはいかがでしょうか。

最後に

統計情報のような無味乾燥な情報は中々頭に入ってこないという気持ちは共感できます。

私は答練・模試ともに一回も「中小企業経営・中小企業政策」で
及第点をとることができませんでした。

しかし、上述の勉強方法を行ったところ、本番で8割以上得点できました!
想定以上に得点できましたが、これはラッキーだっただけです。

読者の方が「中小企業経営・中小企業政策」の勉強をスムーズに進められると幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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