中小企業診断士が教えるお薦め参考書・問題集(2021年版)

2015年度中小企業診断士合格者が初学者向けに一次試験の合格に役立つ問題集を紹介します。

中小企業診断士の学ぶ範囲はかなり膨大です。
全然ジャンルの異なる7教科を学ぶ必要があります。

企業経営理論、財務・会計、運営管理(オペレーション・マネジメント)、
経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策

しかも、以下のような厳しい合格基準を満たさなければなりません。

第1次試験の合格基準は、総点数の60%以上であって、かつ1科目でも満点の40%未満のないことを基準とし、試験委員会が相当と認めた得点比率とします。

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これが何を意味しているかわかりますか?

まず第一の要件(総点数の60%以上)とは、700点満点(1教科100点×7教科)の60%以上、
つまり420点以上の合計点を取らなければなりません。

これだけ見ると得意な教科で稼げばいいじゃん!

と思われる方もいるとは思いますがそうはいきません。

その次の要件(1科目でも満点の40%未満のないこと)があります。
残念ですが、不得意科目を捨てて得意科目で点を取ってカバーすることはあまりできません。

中小企業診断士の一次試験は広く浅く教養を身につけさせることも意図していると思います。

また、以下の科目は二次試験の対象ではありませんが、
診断士の業務を行うにあたっては教養として最低限知っておく必要があります。

経済学・経済政策、経営法務、経営情報システム、中小企業経営・中小企業政策

要は知識に著しい偏りがあると診断士として相応しくないので不合格にするということです。

要はどの教科でも最低限60点以上取れるように勉強する必要があります。

それでは早速、お薦めの参考書・問題集を紹介していきます。

前半戦(インプットフェーズ)

まずは、インプットフェーズの定義をしましょう!

「一次試験の7教科を全て学び終えていない状態」をインプットフェーズと定義します。
まだ履修していない教科や単元があるうちはインプットフェーズと言えます。

このフェーズではひたすら知識をインプットしないといけません。
しかも、できるだけクイックに全教科終わらせて次のフェーズに行かねばなりません。

これを実現するためのお薦め参考書・問題集を選定しました。

参考書

ズバリ↓です。

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (上) 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ) 
4,180円(本体価格+税)

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の教科書 (下) 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ) 
4,400円(本体価格+税)

お値段なんと一冊4000円オーバー!

でも一冊で3〜4教科分カバーできているのでそれほど高い価格ではないと思います。

※同じくTAC中小企業診断士講座が出版する「スピードテキスト」もいいのですが、
 下記の理由もあるため、紹介を割愛しております。

それでは、この本をお薦めする理由をご説明します。

①フルカラー
この本はフルカラーで書かれています。
正直、小難しいことを学ぶので生理的に拒否反応が出ると思います。

この拒否反応を和らげてくれるのが色です。

色付きで重要なポイントを強調し、なおかつわかりやすい表現で説明してくれているので初学者のハードルを一気に下げてくれている参考書であると思います。

この本は私が受験生だった時代には無かったものです。

ほとんどの人が仕事の隙間で中小企業診断士を勉強していると思います。

私もそうでした。

仕事で疲弊している中での知識のインプットは苦行です。

ぜひ、フルカラーの恩恵にあずかって下さい。

②体系図

各科目の最初に「学習ガイダンス」のコーナーがあり、
その中で「当該科目内の分野の体系図」が説明されています。

財務・会計を例に説明します。
その科目名の通りに会計と財務の二つに分かれます。

会計の中に財務諸表概論・経営分析・管理会計の領域が、
財務の中に企業財務論・証券投資論・意思決定会計領域があります。

あまりに学習ボリュームが多いため、
自分が全体の中のどの領域を学んでいるかわからなくなります。

木を見て森を見ずの状態のまま勉強した場合、知識を点としてしかインプットできず、
線や面として知識同士を繋げることができなくなります。

そう!全く応用力が身につきません。

なので、自分が学んでいる領域は全体のどこなのか?
他の領域とどのような関係があるのか?

ということを理解しながら学習を進めていく必要があり、
この際に「体系図」が役に立ちます!

③イラストを用いた図解

イラストが説明に用いられていることは本当に素晴らしいです。

例えば「運営管理」を考えてみます。

生産の現場で働いたことがあれば用語の説明から実体をイメージできると思いますが、
そうでない方はあまりイメージできません。

頭の中でイメージがわかないものを文面だけで覚えるのは困難です。

単能工:一つの肯定しか作業できない作業者
多能工:複数の肯定を作業できる作業者

これくらいなら、文面だけでもなんとなくイメージできるかもしれませんが、
やはりイラストと文面を結びつけて覚えると記憶が定着しやすいです。

この試験の学習範囲は膨大です。
なので、進めていくうちに前の知識をどんどん忘れていきます。

だからこそ、忘れにくいようにイメージと結びつけて知識を覚えることが重要です。

問題集

参考書によるインプットが終わったら、問題集でアウトプットします。
アウトプットを通じてインプットを行うということがミソです。

だから、参考書を一冊全部読みきってから問題集に手を付けるという勉強はNGです。

参考書の一単元が終わったら、その単元を問題集を使って演習します!

その際のお薦め問題集を紹介します。

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の問題集 (上) 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ) 
2,420円(本体価格+税)

みんなが欲しかった! 中小企業診断士の問題集 (下) 2021年度 (みんなが欲しかった! シリーズ) 
2,640円(本体価格+税)

あれっ!どこかで見たようなタイトルの問題集ですね!デジャブ?

参考書と同じシリーズの問題集をセットで使うのは学習の王道だと思います。
同じ作者(もしくはチーム)が執筆しているため、参考書と問題集がリンクするからです。

『参考書』→『問題集』→『教科書』→『問題集』への往復が効率的にできるので、
参考書と問題集を同一シリーズで統一した方がいいと思います。

それでは、この本をお薦めする理由をご説明します。

①重要度表示

重要度=出題頻度と捉えて差し支えないと思います。
自分が勉強している問題(単元)の出題頻度を理解して傾斜をつけて勉強することは大事です。

あんまり出題されないのに頑張って勉強しても意味ないですよね。

よく出題される問題(単元)は手厚く!
あまり出題されない問題(単元)はほどほどに!

適度に手を抜いて勉強するのがポイントです。

そういった意味で、問題に重要度表示をしてくれているのはとてもありがたいです。

②過去問の演習ができる

過去問を使った問題演習が学習初期のインプット段階でできることは素晴らしいです。

しかも、過去問の出題年度と問題番号まで記載されているので、
本試験を見にいくこともできます。

「本試験においてどのように問われるか?」を意識してアウトプット(インプット)を行うことで、得点力が向上しやすくなります。

しかも、最新の過去問も取り上げられており、旬な問題を通じた問題演習ができます。

③問題の解説が参考書の説明に沿っている

同じ作者(チーム)が執筆しているので、
「問題の解説」と「参考書での説明」がリンクしており統一感があります。

学習が進んでくると読み換えて理解することができるので、
統一感についてはあまり気にならなくなります。

ですが、学習初期のインプット段階ですと説明内容(言い回し)
に統一感があると理解が早くなります!

④講師からのアドバイス

講師からの重要ポイントや試験攻略のアドバイスがあります。

語り口調でアドバイスがもらえるのってホッコリしませんか?

客観的な事実だけを淡々と解説されても、見ている側としては疲れてしまいませんか?

私は疲れてしまいます。

客観的な事実の説明に加えて、作者の意見・感想・考察があることで、
読んでいて疲れなくなります。

勉強を続けていく上でこういう「癒し要素」があることって実は重要なのです。

いかがでしたでしょうか?

「この問題集だけでは足らない!」という方は「中小企業診断士 最速合格のための スピード問題集(TAC中小企業診断士講座)」で補っていただいてもよろしいかと思います。

※出版元が同じTACなので「みんなが欲しかった!」シリーズとも親和性あり

後半戦(過去問演習フェーズ)

まずは、過去問演習フェーズの定義をしましょう!

全7教科の履修が終わった後の状態を過去問演習フェーズと定義します。
ここからは一通りは学び終えて後はゴリゴリ過去問演習を行なって得点力を更に高めます。

この過去問演習にお薦めな問題集を紹介します。

同友館の「中小企業診断士試験過去問完全マスター」シリーズです!

このシリーズのいい点は、以下の2点です。

・単元別に過去問がまとめられていること
・問題の重要度が明示されていること ※上述の通りなので説明は割愛

過去問を年度ごとに通しで解くのは直前期(試験1ヶ月前)だけです。
それまでの過去問演習は単元別に行います。

なので、重要度の高い問題から問題を繰り返し解いていきます。

私はこのシリーズを何周もやり込みました。

その結果、一次試験で500点を越えることができました!
つまり、1教科平均で70点以上取れている

ただ、解説については論理的に淡々と書かれているため、ホッコリはしません。
あとインプットフェーズである程度知識が身についていることが前提となります。

ちなみに直前期の「通し問題演習(令和元年度・2年度など)」に使う問題集は何でもOK!

一年度分を通しで解くことに意味があり、
その解説の違いはもはや重要にならないからです。

最後に

中小企業診断士の一次試験の参考書・問題集を紹介させていただきました。

資格試験の勉強を仕事の合間に行なっている人は多いと思います。

浪人生のように勉強だけに集中できる人はほとんどいないはずです。

だからこそ、時間を際で勉強するに値する良い参考書・問題集を選定することが
大切になってきます。

今回、紹介した書籍があなたの勉強に役立てば嬉しいです!

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